今年も3年生の「伝統鍼灸」の授業が始まりました。
鍼灸治療には、大きく分けて二つのアプローチがあります。一つは「東洋医学」という言葉に代表される、西洋医学とは異なる独自の理論に基づいた「伝統的な鍼灸治療法」。もう一つは、西洋医学(現代医学)の考え方に基づいて鍼を使用する「現代医学的鍼灸治療」です。

さらに、伝統的な考え方の中には、鍼灸の起源である中国の「伝統鍼灸」と、日本の風土や文化の影響を受けて発展した「日本の伝統鍼灸」があります。東京衛生学園といえば、前者の中国の伝統鍼灸を包括する医学体系である「中医学」の教育を、この業界に先駆けて実践してきました。そして、それに次いで力を注いできたのが、もう一方の「日本の伝統鍼灸」です。かれこれ25年以上になります。

日本の伝統鍼灸には数多くの流派が存在しますが、本校の授業は、後進の育成のためにと教育にご協力くださる先生方のおかげで成り立っています。

今年度の「伝統鍼灸」の授業は、まずは「積聚(しゃくじゅ)治療」からスタートします。講師にお迎えしたのは、積聚会会長の原オサム先生です。 臨床経験40年を超えるベテラン鍼灸師である原先生の一言一言には重みがあり、私たち教員だけでは伝えきれない、臨床のリアルが詰まった教育が行われています。

積聚とは、お腹に出現する異状のことです。動きにくくて深いところにある積と、動きやすくて浅いところにある聚があります。
学生たちには、まずは素直に話を聞き、その技を真似ることから始めてほしいと思います。

お腹に鍼をする。真似てみます。

原オサム先生の授業の具体的な様子については、追ってご紹介していきます。