東洋医学の魅力の一つに、独特の診察法があります。古代中国から伝えられ、それこそミャクミャクと受け継がれてきたのが「脈診(みゃくしん)」です。脈診は、読んで字のごとく脈の状態、つまり拍動の状態から、身体のさまざまな情報を得ることができます。脈が触れる場所は人体にいくつもあり、脈診の種類もいくつかありますが、基本となるのが手首の「寸口(すんこう)」の脈となります。

そんな脈診の授業が2年生で始まりました。座学では1年生のころからちょこちょこ耳にしていますが、実際に実技としておこなう授業は2年生からとなります。で、指導は我らが学科長、菅原之人先生です。
菅原之人学科長は今年から黒のスクラブを実技の時には着用しています。胸のイラストは…

脈を診る時は真剣です。あっ、まるで普段が真剣じゃないみたいな書き方をしてしまったw

学生さんは、やっぱり実技の授業は好きですよね。いつもの五倍増しの集中力ですw

はい、POKEMON(ポケモン)の文字が。これからはスガチューって呼んであげてください。
最近の白衣やスクラブはいろんなデザインがあります。ちなみに、我々教員は昨年まで「白の白衣」着用だったのですが、外部から見て学生さんとの区別が付きにくいってことで、色付を着用しております。

ってことで、東洋医学独特の診察法である「脈診」の授業の様子を紹介しましたが、このシリーズは「舌診」「腹診」と展開していきますので、また紹介いたします。
【おまけ】最後に鍼灸大好き高橋が「脈診」てついて考えたり悩んだりした際に手に取る3冊(古典と入手困難書を除く)を紹介しましょう。本のタイトルにAmazonのリンクを貼ってます。

左:『脈診 ―基礎知識と実践ガイド―』 山田勝則 (著), 何金森 (監修) 東洋学術出版社(2007)
脈に関する説明文(古典)の多くは、やれ玉のようにコロコロ…みたいな感じで今一理解し難いものが多いが、本書は「中医基礎理論」によって脈の理由を説明しています。何金森先生は上海中医薬大学の教授で、著者の山田先生は何先生に中医学の指導を受けたそうです。本書は、髙橋的には基本の確認に開くことが多いです。学生さんや脈診が難しいと思っている人に超お薦めの1冊です。
中:『胃の気の脈診: 図解鍼灸脈診法(増補改訂版) 』藤本 蓮風 (著) 森ノ宮医療学園出版部(2002)
鍼狂人こと、北辰会会長 藤本蓮風先生の大著。髙橋的には、臨床で悩んだ時に開くことが多いです。難易度高めの本ですが、開く度に発見がある凄い本です。読み手の知識と臨床力が試されます。ちなみに北辰会さん関連書籍『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』の中にも脈診(胃の気の脈)についての記載があり、併せて読むことで理解が深まる!というのが私の感想です。両方セットで買うのがよし。
右:『鍼灸臨床新治療法の探究』 長野 潔 (著) 医道の日本社(1996)
脈診の天才といわれた長野潔先生2冊目の著。本書には長野式治療法を理解する上で必須となる脈診について詳しく書かれています。長野先生独特の脈の診方、そして表現の為、長野式治治療法について知らないと、読むのが難しいかも。髙橋的に、本書を読んでいて脈状の理解が「なるほど」ってなることが多い。臨床を通して読むべき本。