あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・看護師・理学療法士のエキスパートを養成する

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今から約2000年以上前にまとめられたとされている、中国最古の医学書『黄帝内経(こうていだいけい)』。

『素問(そもん)』と『霊枢(れいすう)』の二書からなるとされており、『素問』は医学理論、『霊枢』は鍼灸に重きが置かれています。そんな『霊枢』ですが、全24巻の81編が現在の基本とされており、その第1編にあたらる「九針十二原」には、刺鍼の重要ポイントが記載されています。

赤線で囲っているところがそれなのですが、拡大してみましょう。

はい、こんな感じで書かれています。

刺之要.氣至而有效.效之信.若風之吹雲.明乎若見蒼天.刺之道畢矣.
日本語訳すると、「鍼をした時は、気を得初めて効果が現れるのですが、その顕著なものは、まるで風が雲を吹き払い、暗天から晴天へと一転したようなもので、これは鍼治療の道理は説明し終えたことになります」(訳:『現代語訳 黄帝内経霊枢 上巻』東洋学術出版社)。

鍼は、リンゴに爪楊枝を刺した時みおたいな時でも効果が出ることあるのですが、治療の再現性を追究していくと、この気を得るというのが重要なポイントになるのです。この気を得ることを「得気(とっき)」といいます。そんな鍼の極意とも言える内容を授業で習えるのが、日本の「中医学」教育を牽引してきた東京衛生学園専門学校の鍼灸実技となります。3年生の鍼灸応用実技です。指導してくださるのは超ベテランの河原保裕先生です。

この、鍼を刺した時に気を得る「得気」の授業が先日行われました。特別に先生の板書を公開します。あっ、先生に許可を得ていたかな…(汗)。先生、ありがとうござますw

この得気ですが、酸(さん)・麻(ま)・重(じゅう)・脹(ちょう)の4文字で表現されます。
酸は、だるい感じ
麻は、しびれたような感じ
重は、重い圧迫された感じ
脹は、はれぼったい感じ
です。これは鍼を刺された側、患者さんの感じとなりますが、治療者側も鍼を通して感じることができます。

【写真】河原先生の指示通りに鍼を刺しているところ。

【写真】手元をアップ!

【写真】河原先生からフィードバックを受ける。手から手への指導も東京衛生学園ならでは

私が東京衛生学園に入職して2年が過ぎたころ、週に1回、中医学の実践を学びに専門の病院(クリニック)でお世話になっておりました。私はそこで、「得気」の技術を会得することができまししたが、東京衛生学園では、3年生の授業で習うことができる。ちなみに、河原先生は東京衛生学園の卒業生であり、そこの病院(クリニック)の出身者であり、中国天津中医学院第一付 属病院への留学の経験もある中医学の専門家です。そして、私が教員養成課程の時の実習指導者でもありました。河原先生には、本当にお世話になっております。

私が得た経験を、うちの学生にも経験して欲しいし、それを実現しているのが東京衛生学園の教育です。これを伝統と表現することができます。



東京衛生学園専門学校は、鍼灸界の伝統校です。
教員 高橋大希